見つけるべきN=1は圧倒的な熱狂者
アイデアの中にある顧客仮説、課題仮説を実証することがデザイン思考の二歩目。インタビューで顧客実在・課題実在が証明された時点で、「N=1」が成立したと判断するのは時期尚早。辿り着きたいのは「それ絶対に欲しいです。絶対作ってください。応援します。協力もします」という強い共感を表明したユーザを見つけること。
アイデアの中にある顧客仮説、課題仮説を実証することがデザイン思考の二歩目。インタビューで顧客実在・課題実在が証明された時点で、「N=1」が成立したと判断するのは時期尚早。辿り着きたいのは「それ絶対に欲しいです。絶対作ってください。応援します。協力もします」という強い共感を表明したユーザを見つけること。
多くのイノベーションの失敗はアイデアそのものに固執してしまうことで起こる。革新的なイノベーションの中で、最初のアイデアが最後まで形を変えずに至ったケースは存在しない。仮説検証とは自らの持つ仮説が誤りだったことを証明すること。
顧客は未来を知らないので、インタビューを通じてわかることは「現在」のことだけ。未来に対する仮説がなければ、過去の延長線上の未来にしか辿りつかない。「閃き」という妄想が最初にあってインサイトを得ることができる。
新製品はマスがターゲットで、提供価値そのものはコモディティ化している。既存の製品では解決しきれない課題を解決することによって、圧倒的な提供価値を作り出すことが新規事業の本質。その提供価値は、ターゲットを絞り込めば絞り込むほど強くなっていく。
新規事業はマスマーケティングではないので、解像度が低ければ顧客が購入することはない。機能的価値がコモディティ化しており、スイッチングコストが低い。顧客の本質的な課題を解決する圧倒的な提供価値を、顧客を絞り込むことで創出する。
デモグラフィックで定義してもそこに顧客はいない。顧客の課題は顧客を絞り込めば絞り込むほど浮き彫りになる。漠然としたターゲットに圧倒的な価値は提供できない。