アイデアを考えようとするとき、みなさんはどうやって考えていますか。
デスクに向かい椅子に座ってパソコンで検索をしたり、ワードやパワーポイントに書き出してみたり。メモ帳やノートに書き殴ってみたり。会議室でみんなで集まって、ブレインストーミングやディスカッションをしたり。
もちろんそこからアイデアがうまれることだってあります。しかし、最良の方法とはいえません。アイデアは考えて生み出すのではなく、閃くものだからです。
座って「考える」というのは、カテゴライズして領域やターゲットを絞り込んだり、優先順位をつけてグランドデザインを描いたりといった、「整理」に向いています。
一方で考えるだけでは有機的なアイデアはなかなか生まれにくいものです。
「閃く」のは大抵の場合一人でいる時です。しかもお風呂に入っているとき、散歩をしているとき、寝る前の布団の中で、サーフィンの波待ちをしているときなど、リラックスしているときほどアイデアは閃くものです。
(そしてリラックスしているのでメモ帳を持っておらずに忘れてしまうことが多々あります…)
しかしただリラックスしていれば素晴らしいアイデアが閃くわけではありません。閃くためには幅広い領域における大量のインプットは欠かせません。
閃くとはConnecting the Dotsすること。シナプスが繋がるように、情報と経験と知識が、思いもよらず誰も思い付かないような関係性で結ばれたとき、それは良いアイデアを閃いたといえます。
それが世の中に足りていないものだということが同時にわかったとき、それは挑戦するに値するアイデアといえるでしょう。
座って考えるのではなく、自分の業界や領域にとらわれずに幅広い情報を集め、考えに考えに考え抜いた先でふとぼーっとしたとき、雷に落ちるような閃きを感じることができます。
思いがけない関係性で結ぶのは意識的に行うよりも、無意識に任せた方がよく働きます。そう、人間の脳はよくできているのです。
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