【新規事業一問一答】本質的な顧客課題をどう深掘る?
顧客の“答え”ではなく、行動と感情に宿る“兆し”を読み取ることが鍵。本質的な課題は、「行動」「代替手段」「感情の前後」から浮かび上がる。顧客の部屋が見えるほど“憑依”し、課題を“推察”する視点を持て。
顧客の“答え”ではなく、行動と感情に宿る“兆し”を読み取ることが鍵。本質的な課題は、「行動」「代替手段」「感情の前後」から浮かび上がる。顧客の部屋が見えるほど“憑依”し、課題を“推察”する視点を持て。
デザイン思考は「答えを探す力」、アート思考は「問いを生み出す力」。アート思考は“ビジョン”を定義し、デザイン思考は“顧客の共感”で形にする。真に革新的な事業には、両者を往復する思考の“深さと具体性”が必要。
新規事業の始め方は何でもいい。ただし、顧客と向き合わなければ育たない。顧客起点ではなく「顧客行動起点」でなければ、インサイトにはたどり着けない。潜在ニーズは“発見”ではなく、“構築”によって明らかになる。
デザイン思考のアプローチはアイデア創出に不可欠だが、ビジネスの検討を後回しにして良いわけではない。「儲かるか」という観点からアイデアを検討することは、社内承認の獲得や早期のピボットを可能にする。アイデア検討段階からビジネスの実現可能性を同時に考えることで、イノベーションを実現し、アイデアを成功に導くための鍵となる。
目標設定や多角的な視点の考慮など、計画立案は、イノベーションの成功への道を照らす重要なステップ。デザイン思考の初期段階でビジネスを考えなくて良いということはあり得ない。事業計画を作るプロセスは、単なる数字の操作ではなく、事業のシミュレーションであり、ゴールへの道筋を描くための重要な手段だ。
アイデアは視座を高め、視野を広げ、視角を巡らせ、自由に発想する。顧客起点といった特定のモノの見方に縛られてはいけない。発想したアイデアを育てるためには、顧客起点であるべき。
顧客と向き合ったからといって、イノベーションに繋がるとは限らない。顧客の行動にこそ、未来へのヒントが隠されている。顧客のインサイトに辿り着き、そこから先の未来を妄想することが必要。
新規事業はマスマーケティングではないので、解像度が低ければ顧客が購入することはない。機能的価値がコモディティ化しており、スイッチングコストが低い。顧客の本質的な課題を解決する圧倒的な提供価値を、顧客を絞り込むことで創出する。