イノベーションのためには、「捨てる」ことも重要

イノベーションのためには、「捨てる」ことも重要

絶えず進化する企業の共通点

イノベーションに長けた企業は常に進化し続ける。しかし、進化とは現在の状態に何かを積み重ねるだけではない。

進化するためには、組織内に存在する古くなったり、時代遅れになったりした要素を断固として取り除くメカニズムが必要となる。

イノベーティブな企業は、3年周期で全ての製品、プロセス、技術、サービス、市場を厳しく審査するような機構を内臓している。

“もし今、手がけていなかったら?”

捨てるための判断基準はシンプルだ。すでに展開している製品やサービスについて「もし今、手がけていなかったら、改めてこの市場や製品に投資するか?」と自問自答する。

答えが「ノー」である場合、それは企業にとって新たな方向性を模索しなければならないサインである。即座にその製品やサービスの再評価を始めよう。

ここで重要なのは、単に再評価するだけでなく、どのようにその製品やサービスから手を引くか、あるいは新しい方向性を持たせるかを真剣に検討することだ。

時代遅れになった製品やサービスを固執することは、間違いなく企業の成長を阻害する大きな要因となるのだ。

イノベーションのための断捨離

自らのポートフォリオの断捨離を恐れてはいけない

持続的なイノベーションのためには、組織としての柔軟性と変化への対応能力が必要不可欠だ。現状維持は約s腐れた沈没なのだから。

企業は新しい市場や技術にどのように取り組むかだけでなく、過去の成功体験に縛られず、果敢に新たなチャレンジを繰り返すことが求められる。

時代の変化に対応しながら、持続的な成長を実現するために、常に戦略を見直し、ポートフォリオを見直し、断捨離をしながら、新たなイノベーションに取り組まなければならない

ビジネスクリエイター、インキュベーター、アクセラレーター、コンサルタント。エンジニアとして、PHP/HTML/CSSのマークアップ言語によるWebサイトの制作、SEOエンジニアリング、アクセス解析アナリストを経験した後、IT領域の技術/潮流をベースとしたエスタブリッシュ企業向けのコンサルタントを経て、複数のIT企業にて、Web/アプリ系、O2O系、IPライツ系の新規事業立ち上げに注力。事業開発から経営企画業務まで、事業および会社立ち上げに関する業務を幅広く経験。また、シードフェーズのベンチャー複数社の立ち上げへの参画や経営戦略・組織戦略・PR戦略へのアドバイザリー、メンター、複数のアクセラレーションプログラムのメンターも手がける。