5
Stages
12
Modes
32
Steps
Why PIIFA?
なぜPIIFAが必要なのか
「方法論」だけでは、イノベーションは起こせない
多くの企業が新規事業に挑戦し、そして多くが途中で頓挫する。 デザイン思考、リーンスタートアップ、アジャイル——優れた手法は数あれど、それだけでは事業は生まれない。
その根底にあるべき「思想(Philosophy)」「文脈(Context)」「意志(Will)」が欠落しているからだ。 思いつきのアイデアをいきなりビジネスプランにまとめ、承認会議にかけ、否決される。 あるいは承認されても、顧客不在のまま開発を進め、ローンチ後に市場と乖離していることに気づく。
PIIFAは単なるメソッドではない。 「なぜやるのか」から「どう勝つか」までを一気通貫で設計する、事業創出の思想体系だ。
イノベーションの二重螺旋 — 山登りと谷越え
なぜ多くの日本企業は「カイゼン(1→n)」は得意なのに、「0→1」の創出で躓くのか。 それは思考のOSが「垂直思考(Hill Climbing)」に過剰適応しているからだ。
Hill Climbing(山登り)
今ある山を高く登る垂直思考。既存市場の改善(1→n)。論理的で効率的だが、行き着く先は「競争(Competition)」だ。
Valley Crossing(谷越え)
谷を越えて未踏の山へ移る水平思考。新市場の創出(0→1)。非連続で挑発的だが、その先には「独占(Monopoly)」がある。
デザイン思考やリーンスタートアップさえも、企業内では「垂直思考的」に運用され、既存市場の局所最適(Local Maximum)に留まっている。
PIIFAは「谷越え」を実現するためのプロセスだ。 水平的な探索(Art / Vision)と垂直的な実装(Logic / Science)を統合した「二重螺旋」として、死の谷を越えて未踏の山を登る道筋を体系化した。
ポスト・デザイン思考 — 「意味」と「構造」の設計
「共感」から始まるデザイン思考は、ユーザーが見えている範囲の「局所解(Local Maximum)」しか登れない。 それは結局Hill Climbing——既存市場の中での改善(Better)であり、競争(Competition)に巻き込まれる。
PIIFAは「問い(Question)」と「ムーンショット(望ましい未来)」からバックキャストする。 機能的価値(Better)ではなく意味的価値(Different)を定義し、創造的独占(Creative Monopoly)を実現する。
「誰の何を解決するか」の前に「どのような構造で勝つか」をグランドデザインとして設計する。 独占可能な小さな市場を最初に押さえ、そこから巨大な山脈へ展開する——それがPIIFAの核心だ。
非線形な循環プロセス — 螺旋的に深化する
PIIFAは「P → I → I → F → A」の一方通行ではない。 各ステージを行き来しながら、螺旋状に深化していく非線形プロセスだ。
N=1の顧客に深く潜った結果、ビジョンが研ぎ澄まされる。 検証で壁にぶつかれば、ピボット戦略で構想に立ち返る。 飛ばさない。戻ることを恐れない。
「何をすべきかわからない」という不安を、「次にこれを検証すればいい」という確信に変える。 それがPIIFAの役割である。
The 5 Stages
5つのステージ
各ステージは独立しているのではなく、前のステージの成果が次のステージの入力になる。 順番を飛ばすことはできない。
1 ビジョン・ミッション Identity & Vision
2 グランドデザイン・構造仮説 Grand Design & Structural Hypothesis
3 顧客・課題の実証 Customer / Problem Fit
4 コンセプト実証 Proof of Concept (PoC)
5 プロダクト実証 Proof of Product (PoP)
6 ビジネス実証 Proof of Business (PoB)
7 シミュレーション Simulation
8 成長戦略 Growth Strategy
10 ローンチ・グロース Launch & Growth
11 産業創造 Industry Creation
How to Use
PIIFAの使い方
現在地を把握する
自分のプロジェクトが今どのステージにいるのかを特定する。 「まだアイデアもない」ならP(準備)、「顧客を見つけた」ならMode 3(顧客・課題の実証)。
該当ステージの記事を読む
各ステップには実践的な記事が紐づいている。 Q&A形式の「一問一答」で具体的な悩みに答え、コラムで思考の深化を促す。
検証し、次のステップへ進む
各ステップで求められる検証を実施し、クリアしたら次へ進む。 飛ばさない。戻ることを恐れない。螺旋的に深化していくのがPIIFAの思想だ。