イノベーションとは既存事業には判断できない「ばかげたアイデア」に取り組むことだ
変化の激しい現代において、 現状維持は約束された沈没 です。
既存事業がそのまま継続的に売上を上げ続けることはあえないわけで、変革が求められます。 既存事業を現状維持させるためにこそ、合理化・効率化・平準化による利益追及、そのための持続的・漸進的イノベーション、そして、スケールアップ、スケールアウトが必要になります。
それと同時に変化の種を撒くために、 新規事業の探索を欠かしてはなりません 。特に自社のディスラプトを他者によって為されるのではなく、 如何に自らによって自らのディスラプトを為すことができるか 。それが持続的な成長のために欠かすことができません。これを両利きの経営と言いますが、深化と探索は当然その目的や目指すべき目標が異なるわけですから、取るべき手段が異なります。
それゆえに「 イノベーティブな優れたアイデアというものは、常に非現実的である 」のです。 本当に優れたアイデアは、既存事業部門では判断できません 。現在の経営者は判断できないのです。新しいことにチャレンジする「知の探索」と、既存の事業を深掘りする「知の深化」は判断基準が異なります。
優れたアイデアを手にするには多くの馬鹿げたアイデアが必要になります 。実現性のない馬鹿げたものに見えるアイデアを、押し進める中で得られた インサイトが未来を切り拓くアイデアへと深化していきます 。
そこが最も既存事業部門が判断できない理由です。 確証のないアイデアや推論でしかない事業計画をもって事業を押し進めるなど、既存事業部門では到底許されることではありません 。
かといって 優れたアイデアと馬鹿げたアイデアを初期の段階で識別する簡単な手立てはありません 。如何に新規事業に幾度となくトライしようとも、何度もスタートアップを成功させたものであっても、スタートアップへ幾度となく投資を繰り返したものであっても、それは簡単にはできないのです。
本当に優れたアイデアは、インキュベーションして売上・利益を出して初めて本当に優れたアイデアになるからです。 試してみなければアイデアの価値は判断できない のです。
アイデアを判断するのは既存の枠組みから外さなければならず、そして馬鹿げたアイデアに取り組まなければ、イノベーションは起こせません。これまでの 成功体験に囚われた組織づくりから脱却し、新たな組織と文化を作らなければならないターニングポイントに今我々は立っています 。
THE SEEDS 81
イノベーションの種を撒き散らかす手紙。
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