レッドオーシャンとは競争が激化した状態を指します。特に機能的価値が強いマーケットにおいて、それの機能的価値がコモディティ化し、価格競争に陥った時に、その競争はより激しさを増します。
レッドオーシャンで戦うということを選択するということは、参入することでさらに競争を激化させることと同義で、それは競争の中に埋没していくだけで、真の勝利は生み出すことはありません。
しかし一方で、これだけグローバル経済が繋がり、国境がなくなり、情報拡散のスピードが早まり、技術革新も次々起きていく時代に、「誰もしていないこと」つまりブルーオーシャンなんてほとんどありません。ほぼ全ての領域がレッドオーシャン化しているのです。
レッドオーシャンの中で勝つために必要なことは、寡占・独占することです。成功しているビジネスは、何らかの「独占」をしているものです。
すでにレッドーオーシャン化しているマーケットでも、とんでもない速さで成長し、脱出速度まで加速すれば、競争から抜け出すことができます。そして、寡占・独占するまで至れば、利益は大きくなります。
そこでは「ブランド」が重要なピースの1つになります。
ピーター・ティールは例としてコカコーラとペプシコーラをあげています。コーラという市場はレッドオーシャンですが、コカコーラとペプシコーラは互いに競争してはいません。なぜなら、コカコーラのファンとペプシコーラのファンは互いにそれが代替手段になりえないからです。
成功のために必要なのは必ずしもブルーオーシャンを見出すことではありません。ブルーオーシャン市場を生み出し独占/寡占することもまた成功のための方法ではもちろんあります。
それと同様にレッドオーシャン市場でブランドによりファンを獲得しファンの心を独占することも正攻法なのです。
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