アイデアは成功しなくても10年間取り組めるものを選ぶ

新規事業のアイデアは成功しなくても10年間取り組めるものを選ぶ

新規事業に取り組むには、まず最初にアイデアを考えなければなりません。そのアイデアは思いついたものから始めていませんか?

思いつきで始めることは素晴らしいことです。新規事業は新しい未知の領域に取り組むものでありますから、納得性の高いロジックはそんな簡単に組み上がりません。だから、アイデア自体は思いつきでいいのです。

しかし、思いついたままの”テンション”で進めることはおすすめしません

新規事業は、そう簡単にビジネスが組み上がることはありません。3歩進んで2歩下がることは当たり前で、時には3歩進んで4歩下がることもありますし、10歩ぐらい進んだと思ったらスタートラインに逆戻りなんてことも度々起こります。

常に迷走を繰り返しながら、それでもスピードを緩めず、手数を撃ち続ける。そのためには、打たれてもすぐに回復するしなやかな心が必要になります。その回復力は、天命(ビジョン)と使命(ミッション)からくるのです。

どんなにうまくいかなくても、失敗しても、ワクワクして取り組めるかどうか。例え最終的に成功に至らなかったとしても、10年間ワクワクしながら取り組めると、今の段階で断言できるほどに情熱を注げるものに取り組むべきです。

すごく重要なことでありながら、情熱からアイデアを考えることにはリスクも伴います。例えば、あなたはジュースの空き缶を集めることにとてつもない情熱を持っているかもしれません。それはビジネスに繋がるでしょうか。

あなたが本当に情熱を注いでいることは何ですか?アイデアはそれに起因するものですか。

必要なことは「アイデアに情熱を持つこと」です。10年間ワクワクして取り組めるアイデアを考えましょう。

ビジネスクリエイター、インキュベーター、アクセラレーター、コンサルタント。エンジニアとして、PHP/HTML/CSSのマークアップ言語によるWebサイトの制作、SEOエンジニアリング、アクセス解析アナリストを経験した後、IT領域の技術/潮流をベースとしたエスタブリッシュ企業向けのコンサルタントを経て、複数のIT企業にて、Web/アプリ系、O2O系、IPライツ系の新規事業立ち上げに注力。事業開発から経営企画業務まで、事業および会社立ち上げに関する業務を幅広く経験。また、シードフェーズのベンチャー複数社の立ち上げへの参画や経営戦略・組織戦略・PR戦略へのアドバイザリー、メンター、複数のアクセラレーションプログラムのメンターも手がける。